研究発表討論会

研究発表会:日本薄片研磨片技術研究会では総会・技術討論会を毎年1回開催しています。

第61回薄片研磨片技術討論会 (2018)のお知らせ

期間:2018年10月9日(火)~11日(木)
開催地:茨城県県南生涯学習センター(JR土浦駅西口商業施設「ウララ」6階 中講座室2)
主催:日本薄片研磨片技術研究会
共催:一般社団法人日本粘土学会, 日本学術振興会鉱物新活用第111委員会

参考:

茨城県南学習センターウェブサイト(外部リンク):

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***************** 開催日程 *******************

10月9日(火)巡検
10月10日(水)総会・記念講演・特別講演・懇親会
10月11日(木)技術発表討論会

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参加費

◆討論会参加費(講演要旨集代を含む)
一般会員(共催会員を含む):5,000円、学生:2,000円
非会員(一般聴講):10,000円、非会員(学生聴講):4,000円
◆巡検参加費:2,000円(定員に達しましたので申し込みを締め切りました
◆懇親会費:6,000円(土浦駅付近)
*非会員は総会のみ参加できません。

参加申込み:締め切りました

 

******* 各詳細*******

巡検*定員に達しましたので申し込みを締め切りました

10月9日(火)12:00~17:30,雨天決行(但し巡検コース変更の場合有り)

集合場所:JR土浦駅東口
集合時間:11:50(時間厳守)

巡検案内人:中島 礼(産業技術総合研究 地質情報研究部門 平野地質研究グループ長)
巡検先:茨城県笠間市花崗岩採石場、筑波山梅林他

出発時間:正午(12:00)
参加費:2,000円

※昼食は用意致しません。マイクロバスには手荷物収納スペースがございませんので予め宿泊先のホテルに預けて頂くか土浦駅構内の有料コインロッカーを自己負担にてご利用ください。 巡検終了時刻は17:30頃(JR土浦駅東口到着、解散予定)。応募多数のときは先着順になります。

記念講演・特別講演

日時:2018年10月10日(水)14:00~16:00
場所:茨城県県南生涯学習センター 6階 中講座室2

記念講演:石塚 治 (産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門 主任研究員)

タイトル:小笠原の島々から探るプレート沈み込み帯の誕生過程

概要:伊豆小笠原の島々を形作る火山は、太平洋プレートが伊豆小笠原海溝からフィリピン海プレートの下に沈み込むことが原因で形成されています。その中で小笠原諸島には、豆小笠原地域の最も古い火山活動の記録が残されています。我々は、ほぼすべての小笠原諸島の島々での地質調査に加え、海洋調査船や潜水船しんかい6500による海底調査を実施しました。これら調査により採取した試料について薄片による岩石学的記載や、年代測定、化学分析を行いました。これにより地球科学上での未解決課題の一つである、いつどのようにプレートが沈み込みを始めて、火山が誕生したのかを明らかにしました。本講演では、その成果を紹介すると同時に、本研究、特に年代測定を行う上での岩石薄片の役割などについて触れたいと思います。

特別講演:佐脇 貴幸(産業技術総合研究所 地質情報基盤センター長)

タイトル:岩石に封じられた地質情報の追究

概要:地質学は、地球の歴史や地下での現象を明らかにする科学である。その研究を実施するにあたっては、野外で採取した試料(岩石、鉱物、水など)の分析・測定が欠かせない。岩石・鉱物の分析のために第一に行うべきことが薄片の作製である。これにより、岩石中に封じられている地質情報、例えば、鉱物の共生関係の観察に基づく岩石の履歴が解明できるようになる。また、地下深部には岩石以外に高温・高圧の流体(水やガスなど)も存在するが、その性状を直接的に知ることは難しい。ここで利用されるのが鉱物中の流体包有物である。流体包有物の観察にも、やはり薄片・研磨片作製技術が必要であり、岩石・鉱物とともに流体包有物を分析することで、地下深部の現象をより詳しく解析することができる。今回の発表では、岩石・鉱物・流体包有物等の観察・測定を行うことの意義と、それに基づく資源探査(特に地熱資源)研究事例について紹介する。

懇親会

日時:2018年10月10日(水)18:00~20:00
場所:さかなや道場

技術発表討論会

日時:2018年10月11日(木)9:30~16:30
場所:茨城県県南生涯学習センター 6階 中講座室2

研究発表プログラム(*発表者)

日時:2018年10月11日(9:30 – 16:30)

1 大型薄片による土壌微細構造の定量的解析の諸問題 1)農研機構・農業環境変動研究センター, 2)東京農業大学農学部農学科
*大倉 利明1, 中塚 博子2, 前島 勇治1,
2 乾式研磨法で作製した陶石の薄片と研磨片の観察(Ⅱ) 1)長崎県窯業技術センター,2)産業技術総合研究所
*武内 浩一1, 大和田 朗2, 鈴木 正哉2,
3 粘土脈の化学組成分析のための薄片作製 日本原子力研究開発機構
*植木 忠正, 丹羽 正和
4 乾式研磨片から見る、マンガンクラストの新しい世界 1)高知大学大学院 総合人間自然科学研究科, 2)高知大学 海洋コア総合研究センター
*長岡 杏奈1, 臼井 朗2
5 鉱物分析のための前処理技術の紹介 1)住友金属鉱山株式会社
*中村 公二
6 瞬間接着剤を用いた両面研磨薄片の作製 京都大学 大学院理学研究科
高谷 真樹
7 薄片の染色について 1)田尻薄片製作所, 2)名古屋市立大学医学部
*田尻 理恵1, 田中 勇太朗2
8 土壌薄片中の菌糸の蛍光染色法の検討 1)東京農業大学農学部農学科, 2)農研機構 中央農業研究センター, 3)農研機構・農業環境変動研究センター
*中塚 博子1, 唐澤 敏彦2, 大倉 利明3, 橋本 知義4
9 乾式研磨法を用いた鉄さび研磨片作製の技術研修とEDS分析 1)株式会社ダイヤコンサルタント, 2)産業技術総合研究所, 3)日本地下石油備蓄株式会社, 4)独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構
*田中 由美子1, 中田 充彦1, 大和田 朗2, 佐藤 卓見2, 平林 恵理2, 西原 司3, 今井 淳二4
10 薄片技術の強みと、生物試料への応用にむけて 1)北海道大学大学院 理学研究院 薄片技術室
中村 晃輔
11 薄片の視覚的表現を活かした普及活動 産業技術総合研究所
*平林 恵理, 大和田 朗, 雨宮 鈴華

実行委員・役員会議(17:30~)

最終更新日:2018.09.05