研究発表討論会

研究発表会:日本薄片研磨片技術研究会では総会・技術討論会を毎年1回開催しています。

第58回薄片研磨片技術討論会 (2015)のお知らせ

期間:2015年10月6日(火)~8日(木)
開催地:北海道札幌市(北海道立道民活動センター「かでる2・7」10階1070会議室)
主催:日本薄片研磨片技術研究会
共催:日本粘土学会
協賛:アースサイエンス株式会社
後援:北海道大学理学研究科技術部薄片技術室

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10月6日(火)総会・記念講演
10月7日(水)技術発表討論会
10月8日(木)巡検

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参加費

◆討論会参加費(講演要旨集代を含む)
一般会員(共催会員を含む):5,000円、学生:3,000円
◆巡検参加費:3,000円(定員に達しましたので申し込みを締め切りました
*非会員は総会のみ参加できません。

参加申込み:締め切りました

 

******* 各詳細*******

 

記念講演

日時:2015年10月6日(火)13:30~15:00(開場 13:15)
講演者:佐藤 努(北海道大学 大学院 工学研究院 環境循環システム部門 環境地質学研究室 教授)

タイトル:人と環境が抱える難問に立ち向かう工学分野における薄片研磨片観察の重要性

概要:

原子力の様々な恩恵を受けると、巷で「核のごみ」と呼ばれている放射性廃棄物が発生します。この廃棄物は、セメントや粘土岩であるベントナイト等のバリア材とともに地層中に処分されることが予定されています。また石炭や金属の恩恵を受けると、それらの燃焼や生産過程からは石炭灰やスラグ等の副産物が発生し、再利用できれば砕石等の代替材料になりますが、そうでなければ廃棄物となってしまいます。どちらにしても、それらの中にある有害物質の漏洩防止や周辺への環境影響の低減など、現代の人と環境が抱える難問であることには疑いの余地がありません。本講演では、人と環境が抱える上記の難問に工学がいかに立ち向かっているのかについてお話ししたいと思います。また、その研究の中で、いくつかの事例を紹介しながら、かつ他の競合する観察技術とも比較しながら、薄片研磨片観察の重要性についても説明したいと思います。今回、これらの現状を直接お伝えすることにより、薄片研磨片観察が最も必要とされている理学分野以外の需要と必要とされている技術などについてご理解いただければ幸いです。

 

技術発表討論会

日時:2015年10月7日(水)9:30~16:00
研究発表プログラム(*発表者)

 

1 乾式研磨法の大きな可能性 北海道大学大学院理学研究院
中村 晃輔
2 道路用路盤材に用いられる鉄鋼スラグの微細空隙構造観察 北海道大学大学院工学研究院
*新井 悠, 佐藤 努, 大竹 翼
3 生物組織の樹脂包埋におけるSpurr樹脂の特徴 早稲田大学教育・総合科学学術院
田尻 理恵
4 セメント、火山灰等の粉末試料の研磨冶具を用いた研磨片の作製 東北大学理学研究科地学専攻技術室
*伊藤 嘉紀, 阿部 道彰, 大山 次男
5 硬度差のある鉱物を含む試料の研磨片作製 産業技術総合研究所
*平林 恵理, 大和田 朗, 森本 和也
6 レーザー顕微鏡による蝋石研磨片の表面観察 産業技術総合研究所
*森本 和也, 平林 恵理, 大和田 朗
7 研磨布を使用しない鏡面仕上げ方法の検討 京都大学 大学院理学研究科
高谷 真樹
8 種籾の研磨薄片作製について 1)産業技術総合研究所, 2)国際農林水産業研究センター
*佐藤 卓見1, 大和田 朗1, 鈴木 正哉1, 万福 裕造2, 八田 珠郎2
9 除染水田における放射性セシウム 動態の解明 国際農林水産業研究センター
*万福 裕造, 八田 珠郎
10 米粒中における元素分布 1)国際農林水産業研究センター, 2)物質・材料研究機構
*八田 珠郎1, 万福 裕造1, 山田 裕久2
総合討論

 

巡検*定員に達しましたので申し込みを締め切りました

10月8日(木)雨天決行
巡検先:洞爺湖有珠山ジオパーク
参加費:3,000円(昼食代は含まれておりません)

※注意事項:参加者は当日ホテルリソルトリニティ札幌前に午前8:20までにお集まりください。巡検終了後は、16時頃に新千歳空港に到着する予定です。

最終更新日:2015.09.01