薄片・研磨片の世界

ギャラリーでは、薄片・研磨片に関係のある情報を幅広くお伝えしていきます。

第6回「人のもの」

第6回は、人間の歯「親不知」を薄片技術を用いて薄くしてみました。その姿をお楽しみください。

親不知の薄片

作製:大和田朗(日本薄片株式会社・産総研研究支援アドバイザー)/平林恵理(産総研)
エナメル質、象牙質、歯髄と、硬さの異なる部分を併せ持つ歯を、産総研が開発した研磨法で均一な厚さ(30μm厚)に仕上げました。
乾式研磨法による生体薄片試料の作製方法及び該試料を用いた観察・分析方法(特許第6304657号)

親不知の薄片(偏光顕微鏡写真)。
左:平行ニコル、右:直交ニコル

セメント小体です。

象牙質が球状石灰化したもの

まるで植物の根のよう

象牙細管が石灰化されて白く視える 象牙質

作製者からのコメント

セメント質、エナメル質、象牙質の異なる硬さが共存する歯を平滑に研磨するために全工程を乾式研磨で作製しました。