研究会について
岩石薄片作製工程版画:スライドガラスに接着
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日本薄片研磨片技術研究会

事務局

 

〒980-8578

仙台市青葉区荒巻字青葉6-3

東北大学大学院

理学研究科地学専攻

技術室内

TEL/FAX: 022-795-6670

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研究会について

沿革

地質学研究に欠かすことのできない顕微鏡観察用の岩石薄片・研磨片の作製技術は今から約130年前にドイツ人地質学者のナウマン(H.E.Naumann)とゴッチェ(K.C.Gottsche)によって伝授されました。機械設備が乏しい中、当時は薄片、研磨片の作製工程のほとんどが技術者の手作業によるものでした。


しかし、昭和27年頃より薄片・研磨片作製の基本となる1次処理の試料成形に、それまでの岩石挟割機やハンマーに替わって、ダイヤモンドカッティングマシン(岩石切断機)が導入され、作業効率の進歩を遂げました。また、地質学研究の視野の広がりにより、過去に困難とされてきた難しい試料の薄片、研磨片の作製依頼が増加し、その要請に応じるためにも、機器類の更新、用途別に多種多様に出回るエポキシ系樹脂や接着剤を試験、選別しながら採り入れ、画期的な成果を遂げてきました。このような技術革新は当研究会に所属する専門技術者たちの探究から来る結果と言えます。

 

本研究会発足の経緯は昭和31年に全国の薄片、研磨片の作製に携わる技術者が、さらなる技術革新を図る上で、個々の培ってきた能力や創意工夫を発表できる組織の必要性を、当時の(故)松 権五郎氏(東北大学), (故)阿部 久九兵衛氏(東北大学), (故)我妻 儀一氏(東京教育大学), (故)石川 七右エ門氏(地質調査所), (故)大野 正一氏(地質調査所)らの諸先輩が唱えたことが始まりです。その働きかけにより、全国の大学を中心に薄片、研磨片の作製を主とする技術者探しが始まりました。

 

昭和33年7月、第1回「全国薄片製作技術者打合わせ会」が川崎溝の口の地質調査所(現、つくば市(独) 産業技術総合研究所)において開催されました。第1回の会合には全国より28名が参加し、組織の名称や規約の制定が行われ、「日本岩石鉱物特殊技術研究会」が誕生しました。初代研究会会長には、(故)松 権五郎氏(東北大学)が就任しました。翌年以降は、全国各地に在籍する会員の職場見学を兼ねる意味も含めた開催地の巡回制が採られました。また、翌年6月には研究会報「地殻」が創刊されました。研究会発足時から現在に至るまでの会員数の推移は昭和40年代まで増加傾向をたどり、昭和48年には63名に上りました。その後は定年退職による後継者の不補充、専門技術者の職種替え等による退会で減少しています。研究会発足以来半世紀が経った現在においても、研究発表討論会が巡回制により毎年開催され、平成24年には会の名称を「日本薄片研磨片技術研究会」に改めました。今後も地球科学分野はもとより関連領域において必要不可欠な顕微鏡観察用の岩石薄片、研磨片作製の高度な技術力が期待されます。


 

携帯顕微鏡
携帯顕微鏡2

参考資料:

現地調査で使用されてた偏光顕微鏡

 

左:正面から撮ったもの

右:薄片をのせる部分

 

 

組織

当研究会は、岩石・鉱物・化石・金属・非金属・構造地質・耐火物等の薄片・研磨片の製作および試験に伴う試料調製に関与する専門技術者によって組織されています。また、技術者相互の技術開発と知識の高揚に努め、広く地球科学とその関連領域の研究に寄与することを目的としています。

 

 

日本薄片研磨片技術研究会規約

 

 

活動内容

主な活動として、総会および研究発表討論会を毎年開催しています。刊行物として電子ジャーナル「新・地殻」を発行しています。

 

総会・技術討論会開催地

大会 開催担当機関
61回 2018 産業技術総合研究所(予定)
60回 2017 島根大学
59回 2016 京都大学(理学研究科)
58回 2015 アースサイエンス株式会社
57回 2014 東北大学(理学研究科)
56回 2013 広島大学(理学研究科)
55回 2012 産業技術総合研究所(地質標本館), 会の名称を「日本薄片研磨片技術研究会」に改名
54回 2011 東日本大震災のため次年度へ持ち越し
53回 2010 北海道大学(理学研究科)
52回 2009 住友金属鉱山株式会社(新居浜研究所)
51回 2008 国立極地研究所・神奈川県温泉研究所
50回 2007 東北大学(理学研究科)
49回 2006 広島大学(理学部)
48回 2005 筑波大学(地球科学系)
47回 2004 東北大学(理学研究科)
46回 2003 北海道大学(理学研究科)
45回 2002 住友金属鉱山株式会社(新居浜研究所)
44回 2001 京都大学(理学研究科)
43回 2000 国立極地研究所
42回 1999 名古屋大学(理学部)
41回 1998 九州大学(理学部)
40回 1997 東北大学(工学部)
39回 1996 信州大学(理学部)
38回 1995 筑波大学(地球科学系)
37回 1994 秋田大学(鉱山学部)
36回 1993 地質調査所(北海道支所)
35回 1992 動力炉核燃料開発事業団(人形峠)
34回 1991 国立極地研究所
33回 1990 名古屋大学(理学部)
32回 1989 東北大学(地質古生物)
31回 1988 岩手大学(工学部)
30回 1987 広島大学
29回 1986 東京大学(工学部)
28回 1985 筑波大学
27回

1984 北海道大学(工学部)
26回 1983 名古屋大学(教養部)
25回 1982 地質調査所(筑波)
24回 1981 東北大学(教養部)
23回 1980 国立科学博物館・早稲田大学
22回 1979 信州大学(理学部)
21回 1978 岡山大学温泉研究所・動力炉核燃料事業団
20回 1977 地質調査所(溝の口)
19回 1976 京都大学
18回 1975 北海道大学(工学部)
17回 1974 東京教育大学
16回 1973 東北大学
15回 1972 東京大学(工学部)
14回 1971 名古屋大学(理学部)
13回 1970 九州大学
12回 1969 秋田大学
11回 1968 広島大学
10回 1967 新潟大学
9回 1966 東京大学
8回 1965 金沢大学
7回 1964 地質調査所(溝の口)
6回 1963 信州大学
5回 1962 東京教育大学
4回 1961 北海道大学(理学部)
3回 1960 東北大学
2回 1959 名古屋大学
1回 1958 地質調査所(溝の口)